グラフィック社さまより、ブログ転載についての許可をいただきましたので、紹介します。
すごく面白くて、きれいで、印刷やデザインの専門的なことはわからないけれど、発想に刺激をびんびん受ける冊子「デザインのひきだし」です。
(左・12号、右・14号です。あ、13号を買い逃しました。頼まなければ)。
10月に発売になった14号は、表紙が超ピッカピカで、グラデーションに凹凸加工もあり、うっとり見事な体裁です。(夜、電灯の下で撮影)
小口側(ページの開く側)には、水色(シアン)とピンク(マゼンタ)の、ドットの印刷加工までされています。すごい。
この冊子の特長は、実際に本文の中で、工場等で作られた紙や加工が、”見本”で綴じこまれていることです。
こちらは、4色印刷した上に、3種のホログラムと1種のエンボスをUVラミネート加工したもので、光に当てると、きらきら加工が部分によって異なるので、技術の高さに舌を巻くばかりです。
こちらは、オリジナル柄アルミ蒸着紙というそうで、オリジナルホロPETフィルムにアルミ蒸着し、それを紙に貼って上からUV印刷と、何を言っているのか、さっぱりわかりませんが、とにかく綺麗で楽しい紙です。
こちらは、雲竜ラミネートです。
女性の魅力に引き込まれては餌食となる男性たち。
なんと、シールです!(笑)
こんな感じで、どんな加工をくわえると、どんな紙が作れるか(視覚や触覚効果が生み出せるか)が、同じデザイン図で何度も繰り返し、比較されているので、勿論、私の場合、仕事ではないのですが、「これが好き」とか、「こんな効果があるんだ」と眺めるのが、とても楽しいです。
ひとつひとつの記事も、なかなか興味深いです。
小口にデザインを印刷するのはもとより、斜めにする(本を少し曲げる感じにする)ことで、絵が現れる装丁が、中世のイギリスで流行していたとのことで、その実物写真などもあり、非常に興味深いです。
目からうろこの新しい世界が広がります。
今月の「見本(ふろく)」のひとつに、”いい加減折り”という、あえてちぐはぐに機械で製本した小冊子「耳なし芳一」がありました。(2穴に綴じるための”穴”つき、ホッチキス綴じです)。
袋綴じ状になっているので、読むためには、切らなければなりませんが、うーん、怖い話しだし……。(本体ページに、挟み込んで戻す私)。
裏も、文字とドットのエンボス加工にグラデーションが、とてつもなく美しいです。
貴重な紙も、何枚もおまけ(見本)に入っているし、これで2000円は、超~~~~~安いです! 一体どんな価格構造になっているんだ、と、いつも感心、というか不思議です。
このお値段なので、私のような素人さんでも気軽に買えるのが、ありがたいです(^^)
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