大好きな2チームが、ガチで対決です。
ベンチも含め、全員が肩を組み、大声で、国家を歌うアズーリ(イタリア代表)。
気迫と結束力を物語っています。
対するドイツ。
ここまで公式戦15戦負けなしとのこと。恐るべし、レーブ監督。
FIFAのポリシーを、それぞれのキャプテンが、母国語で宣誓します。
いつか日本も、日本語で、宣誓して欲しいです。(ベスト4入り!)
観客席では、右・イタリア、左・ドイツのサポーターによるパネルでの国旗掲揚が素晴らしく、うらやましいです。
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(以下、観戦記(笑))。
ドイツのフォーメーション。4-2-3-1.
キーマンはなんといっても、エジル。
シュバイシュタイガーの3列目からの飛び出しにも期待したい。
一方、イタリアのフォーメーション。4-1-3-2。
正直、試合前の予想では、「ピルロさえ押さえれば、ドイツはイタリアに勝てる」と思っていた。
案の定、ピルロはドイツに常にマークをつけられていたけれど、深い位置からでも正確でアリエナイ素晴らしいロングボールが自在に出せること。守備にも入りやすいポジションが功を奏し、逆にドイツは意識するあまり、バランスを自ら崩してしまった気がする。
早い時間帯に、ほとんど立て続けに点を取られてしまったことで、ドイツは完全に動揺してしまい、立ち直ることが出来なかった。(こんなとき、悪童バラックがいれば……)。
ドイツのイタリアに対する苦手意識、というより、イタリアは大会直前に八百長問題など、前大会でもあったけれど(お家芸か)、いざ、本番が始まると、艱難があるほどに強く結束する、この”異常なまでの結束力”さえ伝統なのか、八百長問題さえカンフル剤なのかと、舌を巻く。あの素晴らしい最高のキャプテン・カンナバーロも、すでにいない(引退)というのに。
2点ビハインドのままいい場面が作れなかったドイツは、後半、大・大会の点取り屋・いまやベテランとなったFWクローゼも投入しての、パワープレー気味に攻めようとした。
が、上手く行かず、イタリアのお家芸のカテナチオとブッフォンの神業的セーブに防がれ、カウンターまで浴びる始末。空回りのドイツは、萎縮して疲弊し、イタリアは完全に、ドイツを弄んでいた。ドイツは、終了間際のPK1点のみ。悲願の決勝進出とはならなかった。
イタリアは、とかく問題児扱いされていた(というか、問題児じゃないアズーリなんているのか?(ジョーク))、両親がガーナ出身の移民の子・バロテッリが、アフリカ系特有のばねの強さで強烈なシュートを見舞ったのは見事だった。強さ・高さ・技術に加え、己のメンタルをコントロールするクレバーさを身につけ覚醒した彼の、ビッグクラブによる争奪戦は確実に始まりそうな予感がする。(いや、もう始まっているかもしれない)。
彼が、2点目を決めた際、あえて、イエローカード覚悟で、ユニホームを脱いで、裸をさらし、「自分は黒人だ、アフリカ系だ。しかし、イタリア人でアズーリ(イタリア代表)なんだ」との痛烈な主張・矜持には、こちらも胸のすく思いがした。
イタリアには、スペインの連覇を阻止して、優勝してもらい、2年前返還したジュール・リメ杯の代わりに、せめてアンリ・トロネー杯を持ち帰ってもらいたいものだ。
(東海道スポ・東海道蹴道)
決勝は、スペインとの中盤対決が見ものだけど、イタリアはまた中3日で、かわいそうな気もする。いや、だからこそ、このドイツを破った流れのままに、グループリーグですでに対戦済みの相手とガチでいけるかもしれない。なにより、最後は「より気持ちの強いほうが勝つ!」。やっぱ、これだね。