3番目の男が現れたのは、当日の朝、午前8時41分のことだった。
10代に見えるその若者は、掲示も見ずに私の後ろに並んだため、私は驚き、昨夜午後11時過ぎに現れた2番目の男から聞かれた言葉を、そのまま彼に伝えた。
「ジョジョ・スマホ(の予約に並んでいるん)ですか?」
「あ、はい……」
「この店(ドコモショップ伏見)、入荷1台ですよ」。
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閉店直後より、陣取る。
持参のマイチェア(屋外使用用)。
「JOJO待ち」の張り紙(一応)。(でも、ほとんど、ずっと座っていた)。
伏見は、名古屋のビジネス街である。
北は丸の内(日銀・新聞社・官庁街)、西は名駅、東は栄に繋がっている。
深夜の伏見通り。
さすがに車通りは少なくなったが、流れが絶えることはなかった。
カメラを「花火撮影モード」にして、遊んでみる。
撮影時間4秒。
光が帯になる。
交差する三蔵通り。
有料自転車置き場に、ホタルのような光が灯っている。
通り過ぎるタクシーの、空車のサインと混ぜてみる。
カンタン芸術。
でも、面白い。
やっと、夜が明けた。
途中、トイレを借りに何度も行ったコンビニで、最後にこれを買う。
初めてのウコン。
女性向け。
でも、味なんて、わからない。
ただ、このハートマークが、JOJOっぽい。いい感じだ。
18日(土)午前10時丁度に店が開き、「ジョジョフォンの方ですね」と、招かれる。
(実は前日閉店前に、購入(プランと費用)についての相談をしていた)。
予約手続きを、完了した。
契約ではないので、15時間を待った割には、あっさりとしたものだった。
=====
彼、3番目の男は、昨夜午後10時に来た最初の男、11時に来た2番目の男同様、立ち去った。
その後、4、5番目の男も現れて去った。彼らは、一様に誰かと電話で連絡しあっていたのだが、一体誰と、何を話す必要があるというのだろうか?
すべきことは、電話ではない。
事前に自分自身で行う、自分に合った直接的で確実な情報の収集である。
(店にあたりをつけ何台の入荷か、販売予定価格とMNPの値引きはいくらかを聞いてリスト化、店によっては2.5万円もの差があった)、(夜の治安が悪い場所の店は避ける)、(ビル内の店も避ける)、(駐車場(協力者と交代で車で仮眠を取る)とコンビニ(トイレ)が近いこと(明るく、治安にもいい))、などを勘案し、目的の店を決め、準備し行動に移す。
何より、
「ねーちゃん!あしたって今さッ!」という声に、”前日”の、まだ明るい「今」がその「あした」だと確信すること。
”一番乗りだから、ゲットは確約されている”安心感も、力となった。
あとは、ただ、よくしつけられた犬のように、ショップ前に座り続けることだ。
欧米へ飛行機で行くこと、夜行バスでの長距離移動、交通量調査のアルバイト(以上、8~10時間以上の拘束・束縛)、
サッカーの好カードで、自由席ながらよい位置を確保するため、早めに会場について待つこと(試合時間を含め、会場についてから最低5時間の拘束、大抵、炎天下、ときに豪雨。しかも、なぜか、列の先の2、3人が時間を経ると2、30人に増えたりしてイライラする)に比べたら、
秋めいた風が心地よく吹き抜ける都心の街角で、絶える事なく過ぎ行く人と車を眺める15時間は、そう、苦ではなかった。
写真☆
電源オフ☆
JOJO友がいないので、一人でひっそり遊びます(笑)。
ふふふ。嬉しい嬉しい嬉しいな。
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「ジョジョスマホの事前予約に行ってきた」←リサーチ不足の上、ツイッターまかせで無駄無駄無駄にさまよいゲットとは甘いッ!甘過ぎるッ! 私の知る限り店によって2.5万円もの価格差があるのを知っているのか? ”そこ”は、”高い”から”敬遠されていた”のではないのか?
心身の貧弱ゥ!!さにかけては世界一ィィィィ!!の自信があるぐらいの私なのに。17~18日に掛けては、まるで若く健康だった頃のように,不思議な体力が宿って(濁点希望)、徹夜楽勝だった。不思議……。
但し、500円玉に限る☆