わざと、ピントを合わせず、写してみました。
生命を守る、虹色の輝きです。
ラメかスパンコールのように、虹色に変化する美しさです。
そういった、アイテムが作られるより前から、存在していた輝きです。
パールか、オパールのようです。
こちらの正体は、モリアオガエルの卵塊です。
最初は、水分を豊かに含んだ、細かな泡だったものが、日が経って、水分が抜けるにしたがって、オーロラの輝きを伴った、繊維状の泡になるのでした。
触れても、押しても、崩れません。
このしっかりとした強い泡の中で、モリアオガエルの卵が孵り、乾燥や外敵から守られて、おたまじゃくしになり、泳げるほどに育つと、重みで、水中に落ちるのでした。
そうして、孵るべきおたまじゃくしが、全て誕生し終えた頃、役目を終えた、泡も溶けて、水に消えるのでした。